山小屋の夜 演奏中 Off 

清水脩 詩

ヌーボー倉田は、中房へ着いて間もなく吐気をもよおし、二度ほど吐いた。
明日は牛首コルの前進キャンプへ。二十時就寝。


満天の星
凍る夜気
山々はくろぐろと
雪に埋もれた小屋を包む

カンテラの鈍い光
リュックを枕に、重い足を
長々と伸ばして眼をつむれば

 沢で飲んだ水のうまさ
 額を流れた汗の玉
 振り仰いだ空の青さ
 銀色に輝いた岩壁
 元気づけてくれた友の声

あれもこれも
まぶたの奥に
揺れるように映る。

明日も晴れてくれ。